光回線が引けない理由は何?代わりになる回線は?オンラインゲームもできる?

「光回線を申し込んだのに使えないってどういうこと?」
「うち、なんで光回線が引けないの?」
インターネット回線を契約しようとしたとき、こんな体験をしたことはありませんか?
いまや高速・安定通信の代名詞とも言える『光回線』ですが、実はどの場所でも必ず使えるとは限りません。
“提供エリア” や “建物の構造”、”管理のルール” など、さまざまな理由によって「光回線が引けない」と言われてしまうことがあります。
この記事では、光回線が引けないおもな理由とその対処法、おすすめの代替回線についてお伝えします。

光回線が引けない理由は?

「光回線を使おうと思って申し込んだのに、なぜか工事を断られる…」というケースは、じつは珍しくありません。
今や当たり前のように思える『光回線』ですが、すべての家や建物でスムーズに使えるとは限らなのが実情です。
光回線が引けない代表的な理由として、下記の7点があげられます。
原因1. 提供エリア外だった
光回線が引けない理由の1つ目は、住んでいる地域が “光回線の提供エリア外” というケースです。
都市部ではあまり問題にならないものの、地方や山間部、一部の郊外エリアでは、まだ光ファイバーが通っていない場所もあります。
また、「フレッツ光は使えるけど、NURO光やauひかりはエリア外」といったケースもよくあるので、申し込んだ回線の種類によっては、対象エリア外に該当してしまう可能性があります。
下記は、おもな光回線プロバイダのエリア検索ページをまとめた一覧です。
自宅が検討している光回線サービスの対象エリアに含まれるか、郵便番号で検索してみてください。
⚫︎ NTT東日本フレッツ光 対象エリア検索ページ
⚫︎ NTT西日本フレッツ光 対象エリア検索ページ
⚫︎ドコモ光(NTT東日本・西日本と同じ)
⚫︎ auひかり 対象エリア検索ページ
⚫︎ Softbank光 対象エリア検索ページ
⚫︎ NURO光 対象エリア検索ページ
⚫︎ ビッグローブ光 対象エリア検索ページ
⚫︎ コミュファ光 対象エリア検索ページ
⚫︎ 楽天ひかり 対象エリア検索ページ
⚫︎ JCOM NET 光 対象エリア検索ページ(料金シミュレーション内で検索可)
⚫︎ So-net 光(NTT東日本・西日本と同じ)
⚫︎ おてがる光 対象エリア検索ページ
⚫︎ eo光 対象エリア検索ページ
⚫︎ GMOとくとくBB光(NTT東日本・西日本と同じ)
⚫︎ メガ・エッグ光 対象エリア検索ページ
⚫︎ ピカラ光 対象エリア検索ページ
原因2. 管理会社やオーナーの許可が必要
光回線が引けない理由の2つ目は、管理会社やオーナーの “許可” が下りないというケースです。
マンションやアパートなどの集合住宅では、建物の管理会社や大家さんの許可がないと、光回線の開通工事ができません。
とくに、”壁に穴を開けるような作業” が必要な場合は、許可が下りにくいことがあります。
「退去時に元通りに戻せるの?」「他の住人に影響は出ない?」といった点を心配されて、光回線の工事NGになってしまうケースは少なくないんですね。

原因3. 建物の配管が使えない
光回線が引けない理由の3つ目は、建物の “配管” が使えないというケースです。
古めの建物では、光ファイバーのケーブルを通すための “配管(配線ルート)” が壊れていたり、詰まっていたりすることがあります。
図面が残っていなかったりして、業者が配線ルートを見つけられずに「工事できません」と開通工事当日に工事を断られる可能性があるんですね。
1〜2ヶ月工事待ちをしたのに、工事当日に業者さんに断られて困っている人は、じつは、少なくありません。
“配管(配線ルート)” が問題の場合、新しく穴を開けて配線する必要があるため、費用がかさんだり、やはり管理側の許可が下りにくかったりするので、古い建物の場合は要注意です。

原因4. 集合装置のポートが足りない
光回線が引けない理由の4つ目は、集合住宅の “ポート” が足りないというケースです。
マンションなどの集合住宅にある “MDF(主配線盤)” と呼ばれる装置には、各部屋につなぐための “ポート(差し込み口)” があります。
このポートが全部埋まってしまっていると、新しく光回線契約しても回線が引けないことがあります。
マンション入居時は、「光回線対応」と聞いていたのに、いざ開通工事を依頼するとポートがいっぱいで光回線を使えない…といったトラブル事例は少なくありません。
ポートの数が足りずに光回線を引けない場合は、”誰かが解約するのを待つ” か、”設備の増設” をオーナーにお願いするといった対応が必要です。
原因5. 高層階や複雑な構造で工事が難しい
光回線が引けない理由の5つ目は、“高層階” や “複雑な構造” で工事が難しいというケースです。
たとえば、”マンションの高層階” であったり、”特殊な構造” の建物であったりする場合は、開通工事の難易度がぐっと上がることがあります。
「ケーブルの長さが足りない」「外壁に配線が必要」などの理由で、業者が安全面や見た目を考えて工事を断るケースも少なくないのです。
とくに、”エレベーターの配管が使えない場合” は、外から目立つ形でケーブルを引くことになり、集合住宅ではとくにNGになりがちなので、注意しましょう。
原因6. 道路や川をまたぐ必要がある
光回線が引けない理由の6つ目は、“道路” や “川” をまたぐ必要があるというケースです。
一戸建てでも、「自宅の目の前に電柱がない」「川や道路を挟んでいる」といった場合、回線を引くのに特別な工事が必要になります。
たとえば、道路の下に配線したり、遠くの電柱から引いてくるとなると、工事の難易度が上がるだけでなく、費用も高くつく可能性があります。
業者側が「対応不可」と判断することもあるため、一戸建てでの開通工事を予定している場合は、電柱の位置も確認しておきましょう。

原因7. 他の業者がすでに導入されている
光回線が引けない理由、さいごの7つ目は、“他の光回線プロバイダ” がすでに導入されているというケースです。
マンションなどでは、あらかじめ特定のインターネット会社の回線が導入済みになっていることがあります。
たとえば、「この建物はJ:COM専用」「フレッツ光以外は使えません」といったパターンです。
この場合、新しく別の光回線を引き込むことはできないので、住んでいる建物に合わせた回線を使うしかないという制約があります。

光回線が引けない場合の対処法

「光回線が使えない」と言われても、状況によっては、まだ光回線を使える可能性が残っている場合があります。
また、光回線の代替となるインターネット回線もあるので、慌てず、自宅にあった対処法を見つけていきましょう。
対処法1. 他の業者にも工事の相談をしてみる
光回線が引けない場合の対処法、1つ目は、“他の業者” にも工事の相談をするという方法です。
一社に断られたからといって、すべての業者が光回線工事ができないとは限りません。
また、特定の回線が無理でも、他の回線なら工事できるというケースもあります。
回線によって使っている設備が違うこともあるので、A社の光回線はダメだったものの、B社の光回線なら開通できたという可能性もあるんですね。
一社であきらめず、複数の業者に相談してみると良いでしょう。

対処法2. 建物の管理会社や大家さんと再交渉する
光回線が引けない場合の対処法、2つ目は、建物の管理会社や大家さんと “再交渉する” という方法です。
「光回線の工事はNGです」と言われても、理由によっては交渉の余地があることがあります。
たとえば、「壁に穴を開けずに配線する方法があります」などと説明すると、許可が下りるケースもあります。
とくに最近は、”原状回復できる配線工事” も増えてきているので、「退去時に元に戻せます」と伝えると話が通りやすくなることもあるので、再度交渉してみましょう。

対処法3. 穴を開けずにできる工事方法を業者に相談する
光回線が引けない場合の対処法、3つ目は、“穴を開けない工事方法” を業者に相談するという方法です。
光回線工事の方法はいくつかあり、建物にダメージを与えずに工事する “リード線工法” や、既存の “電話線・テレビ配線を活用する方法” もあります。
穴を開けずに工事する方法なら、管理側の許可が得やすい傾向があります。
「穴を開けなきゃ無理なんでしょ?」と思っていた人は、代替できる工法がないか業者に聞いてみるのがおすすめです。
対処法4. 代替手段としてホームルーターを検討する
「やっぱり光回線は無理そう…」となった場合に注目したいのが、コンセントに刺すだけでインターネットが開通できる『ホームルーター』という選択肢です。
工事不要で、最近は速度も早く、通信もかなり安定しているので、オンラインゲームや動画視聴にも十分対応できます。
おもなホームルーターには、下記の3種類があり、自分が利用しているスマホと同じキャリアであれば、割引対象になることが多いので、一度検討してみると良いでしょう。
< おもなホームルーター >
⚫︎ docomo home 5G
⚫︎ SoftBank Air
⚫︎ WiMAX +5G(au / UQ 系)
上記3種類であれば、いずれも性能が高く、通信量もたっぷり使えて、月額も4,000円台〜とお得です。
気になった人は、一度チェックしてみてください。

迷ったときは「WiMAX+5G」がおすすめ!

(出典:UQ WiMAX)
もし光回線の代わりになる回線を選ぶときに、どのホームルーターを選ぶかで迷ったら、au・UQ系の『WiMAX+5G(ワイマックス 5G)』を検討してみるのがおすすめです。
『WiMAX+5G』は、月間データ利用量無制限で使えるインターネットサービスで、コンセントに挿すだけで開通できる “ホームルーター(HOME L13)” と、外に持ち運べる “モバイルルーター(DOCK 5G)” から好きな端末を選んで契約することができます。

(出典:UQ WiMAX)
家族で使いたい場合は、同時接続可能台数が多く、通信がより速く、安定しやすい “ホームルーター型端末(HOME L13)” がおすすめです。
1人暮らしの人や外出先でもインターネットを使いたい人は、”モバイルルーター型” ながら、お家にいるときは専用のポートに設置することで、有線接続もできる “DOCK 5G(ドック 5G)” がおすすめです。
もともと、docomo home 5G の評判も悪くなかったのですが、利用者が拡大したことで、通信速度が遅くなることが増えたのと、直近、値上げもしたので、通信速度も早く、月額4,000円台で利用できるWiMAXの人気が高まっている状況です。
回線工事までのつなぎでWiMAXのホームルーター借りたんですが、大分速い!
— さいとぅー@Positive (@kuro_isa) September 22, 2024
あとは通信制限かからんようにしなきゃ💦 pic.twitter.com/DoD0JQHd3t
ただ、WiMAX は “auスマートフォンと同等エリア” でWi-Fiが使えるものの、auスマホの電波が届きにくい地方だと、通信速度が遅いことがあるという口コミが散見されるので、自分の住んでいるエリアに合わせて、どのホームルーターを選ぶか検討してみると良いでしょう。

オンラインゲームもできる?
もともと光回線を導入予定で、急遽、ホームルーターを検討し始めた人の中には、「ホームルーターでもオンラインゲームができるのか?」が気になっている人も多いでしょう。
結論から言うと、WiMAX+5Gはオンラインゲームにも十分対応できます。
ただ、快適に遊べるかどうかは「どんなジャンルのゲームをプレイするか」にもよります。
たとえば、MMORPG や ストラテジー系のゲーム なら、WiMAX +5Gでも全く問題なくプレイ可能です。YouTube や Netflix などの動画視聴と同じ感覚で、サクサク楽しめるでしょう。
一方で、FPS や バトロワ系 のように、”タイミングや反応速度が勝敗を分けるタイプのゲーム” をプレイする場合では、光回線でないと、若干のラグ(遅延)を感じる場面が出てくる可能性があります。
ホームルーターがモバイル回線を使っている以上、Ping値(応答速度)が光回線より高めになりやすく、応答速度が遅くなりやすいためです。
とはいえ、”最新のルーター端末” を使ったり、無線ではなく “有線での接続” をすれば、多くのゲームが十分プレイ可能なレベルの通信品質になります。
とくに、WiMAX+5G の HOME L13 や DOCK 5G のような “有線接続対応” の端末を用意すれば、より安定した通信が期待できるので、ラグを減らしたい人にもおすすめです。

光回線が引けなくても、あきらめなくて大丈夫!
このように、”提供エリア対象外” や “オーナーの許可が下りない” などの問題から、光回線が引けないというトラブル事例は多数あります。
光回線が引けない場合の “対処法” や “代替手段” も用意されているので、慌てず、できることを1つずつ試しながら、おうちのインターネット環境が快適になるよう、環境を整えてみてください。
